2月のB.E.A.S.T 6以来の地元での直接対決が期待されたLeffenとArmadaであったが、Armadaが体調不良を理由に大会前日に棄権を発表し対決は再びおあずけとなった。
(ArmadaはDreamHackに来ないらしい。ミュウツーで行こうかな(爆笑))So apparently armada is not coming to dreamhack =( should I just go mewtwo rofll— William Hjelte (@TSM_Leffen) 2016年6月17日
Leffenのことはさておきベスト6には『Amsah Tech(Amsah受け身)』の生みの親Amsah、DXアドベンチャーモードのスピードラン世界記録保持者としても知られるFuzzyness、PMでは過去に「世界最強のスネーク使い」とも呼ばれDXでもイギリスランク1位を誇るProfessor Pro、Armadaの弟Andoroid、Leffenの長年のダブルスパートナーIceという個性あふれるメンバーが名を連ねた。
ベテランシークプレイヤーAmsahは今大会重要な場面で幾度も自滅する不調に見まわれ、LeffenとFuzzynessに0-3, 1-3で敗れてAndroidとともに5位タイで大会を終える。ベスト4は全員フォックス使いとなったが、各プレイヤー間の実力にはやはり大きな開きがあるようだ。Fuzzynessを3-0で下したProfessorはIceに0-3でストレート負け、そしてそのIceはLeffenとの1セット目に0-3で敗北している。
LeffenとIceの決勝、Leffenが確実に2ゲームを取得し優勝に王手をかけると、そこに表れたのは幻のポケモンであった。彼はここ最近配信でよくこのキャラクターをプレイしておりどこまでが本気でどこまでが冗談かはわからないが、事実Ice相手に互角に近い戦いを見せる(ちなみに前日のフレンドリーマッチではProfessor Proに勝利していた)。しかしさすがにIceも意地を見せてここは勝ちをもぎとり、さらに勢いに乗って次のゲームも勝利する。だが落ち着きを取り戻したTeam SoloMidの精鋭が第5ゲームをあっさりと取り切り優勝を決める。
試合後のインタビューでは相変わらずのLeffen節が炸裂。興味深い内容があったので以下その一部を紹介する。
Leffen「(ミュウツーを出した理由について聞かれる前に)配信中に約束したんだ。決勝でそれまで1ゲームも落とさずに2-0になったらミュウツーを使うって」
Isyan「他のプレイヤー相手ならまだしもIceに対してそれはどうなんだい、彼はチームメイトだろう」
Leffen「もし(それまでの試合で)気持ちが高まっていたらそうはしなかったよ」
Isyan「高まらなかったんだ(笑)」
Leffen「(笑)」
Isyan「それにしてもなんでそんなにいろんなキャラクターを扱えるのか理解できないよ」
Leffen「うん、まあ基本的にゲーム内どのキャラクターを使ったとしてもヨーロッパのプレイヤーには一切負けないと思う」
(Isyanとtwitchチャット「おっと...」)
Leffen「これは別にヨーロッパのプレイヤーを見下してるとかじゃなくて、DXでは(上位プレイヤーと下位プレイヤーの)技術力の差っていうものがとても大きいってことなんだ。技術力が少しでも相手より高ければあらゆるキャラクターでその相手を倒すことができるんだ」
Isyan「なるほど、失礼な発言にも聞こえるけれど、反論することもできないね」
Leffen「でも全キャラの中でアイクラだけは上手く使えないんだ。Wobbling(つかみハメ)はできるからあとはそれにつなげるセットアップを練習すればいいんだけど」
Isyan「それは見てみたいね(笑)」
Leffen「無理だね。炎上してスポンサー失っちゃうし(笑)
Isyan「いやいやいや(笑)」
Leffen「みんなのアイクラ嫌いは異常だからね。自分のこと中堅プレイヤーだと思い込んでる人ほどWobblingに文句を言うね。でもWobblingは実際ブリザードとかそこにつながるセットアップさえ気をつければ避けられるし、ナナを撃墜すれば封じられるし、全く一方的でどうしようもないものなんかじゃないんだ。むしろそれに比べればファルコのレーザーとかリフからのコンボのほうがよっぽど防ぎようがないじゃないか。ファルコやフォックスと戦うときに『よし、リフは一切くらわないぞ』みたいには行かないだろう。ここには駆け引きも何もないんだ」
Isyan「たしかにね。これがきみの言いたいことに合ってるかはわからないけど、mang0が言っていた『シークに下投げから受け身追いされるよりもアイクラにWobblingされるほうがマシ』みたいなことに近いのかな。やり方が違っても実質的には同じことをしているような」
Leffen「そうそうそんな感じ(笑)。そもそもそういう考え方が全体的に僕にはおかしく思える。厳密なコンボ、『確定コンボ』って呼ばれるようなものは当てられた側は本当に何もすることができない。だいたいWobblingに文句を言うレベルのDXプレイヤーはスマブラ4とかXとかを毛嫌いする傾向があるけど、そっちのゲームのほうがよっぽど駆け引きが多いじゃないか。ほとんどの連携技はベク変で抜け出せるし、空中回避するしないの読み合いもある。でもDXには確定コンボがたくさんあって、それはもはや相手がミスするかしないかの問題でしかない」
Isyan「そういえばtwitterでもその話題があったよね」
Leffen「ていうかそろそろトーナメントの話をしようよ(笑)」
Isyan「そうしようか(笑)」
Leffenはナルシストでエゴの強い人物という印象が強い(これも事実だが)がこのようにコミュニティが抱える矛盾や問題点を屈託なく指摘できる数少ない人物でもある。今後も彼のプレイはもちろん、彼の発信する意見にも注目していきたい。
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