2016年6月19日日曜日

『Apex 2016』 2日目 Wii U 版 シングルス他

スマブラ総合大会『Apex 2016』 2日目には各タイトルシングルス種目が行われ、ベスト8までが決定された。Wii U版(SSB4)では日本から参加したにえとの、うめき、Rain選手が全員勝者側でベスト32まで残るものの北米トッププレイヤーたちの厚い壁に阻まれ、結果ベスト8まで進んだのはにえとののみとなった。この中でMew2Kingなどを破り、SuperGirlKelsがApex史上初めて女性としてベスト8に進出する快挙を成し遂げた。DXシングルス、64シングルスは大きな波乱もなく上位プレイヤーたちがベスト8に出揃った。

ベスト32までは日本人3選手および北米上位プレイヤーたちが特に危なげもなく順当に駒を進める(Tweekが予選でZoraiに敗れるという番狂わせはあったが)。しかしここからこの大会は一転しのぎを削る死闘が続き、誰も予想しない波乱も起きることとなる。

SSB4 シングルス TOP 32


Dabuzがルカリオ使いDayを2-0で片付け、次の試合Mew2King vs SuperGirlKelsもMew2Kingが素早く終わらせてしまうだろうとほとんどの観衆が予想していただろう。Mew2Kingが1ゲーム目は奪ったものの試合展開は驚くほど互角。そして次の試合SuperGirlソニックはM2Kクラウドの甘い復帰に横スマを合わせて2つのストックを奪い、観衆の表情は一変する。ライラットクルーズでの第3ゲーム、M2Kも当然先ほどの結果を学習し復帰方法を変化させるも、SuperGirlもまた異なる復帰阻止でM2Kの意表をつく。最後はまたしてもソニックの横スマがクラウドをバーストゾーンに送り込み、カナダの”スーパーガール”が”キング”相手に大金星を挙げた。




試合後インタビューで「スマッシュコミュニティの中で最もポジティブと言われるようなその心構えはどう維持するのか」という問いに対し、彼女は「ネガティブになる理由がわからない。誰もが私にMew2Kingは倒せないと言うだろうが、自分もそう考えたらただ負けるだけ」「自分のやりたいことがこれだと決めたらそれをやるだけ。それに気づけば何が起きたって自分を保っていられる」と語った。

DetonatioN Gamingにえとのは昨日のダブルスで猛威を振るったMr. Eと対峙するが、ここでは実力差を魅せつけ2-0できっちり勝利する。続いてRainはロボットプレイヤーMister Ericと当たりクラウドで立ち向かう。ロボットへという大会で当たることの少ないキャラへの対応に一時は苦戦するが、2-1で勝利をつかむ。2人の勝利に続きたいうめきだが、対するは地元トライステート地区のNo. 1、ゼロスーツサムス使いMarssという難敵。試合前インタビューで「ピーチの対策はできている」と語ったMarssはそれを試合で証明し、終始ゲームを支配し2-0でうめきを下す。

大会は勝てばベスト8の勝者側準決勝という佳境へ入り、ここからはBO5(5番勝負)となる。にえとのは世界ランクトップ3に数えられるロゼッタ使いDabuzと戦う。ディディーは不利と見てシークを選択したにえとのだが、Dabuzの完成された試合運びに対し一貫した戦略を立てられず立て続けに2ゲームを落とす。3ゲーム目には徐々にチコへの対応にも慣れを見せ、効率的な復帰阻止により3タテも阻止する。しかし対応に対応するのが世界トップの力、にえとのもはじめはリードを奪うものの最後にはDabuznの上スマにより敗者側に送られてしまった。

続く試合では波に乗るSuperGirlKelsがネスプレイヤーThe Great Gonzalesを3-1で下しベスト8にへの切符を手にした。女性プレイヤーのこれまでのApex最高成績は全種目総合して9位(Crisman, 2009 DXダブルスとXaltis, 2015 X ダブルス)であったため(※)、この時点で最高記録更新が決まる。もちろんこれまでの大会とは規模が違うため純粋に比較はできないが、これだけ上位選手が集まる大会でのベスト8は間違いなく大きな功績である。明日の活躍にも期待したい。

SmashWikiに記録されている限り


日本勢で勝者側に唯一残ったのはRain選手。Counter Logic Gaming所属のシーク使いVoiDにこれまたクラウドを当てる。1ゲーム目は空下メテオでVoiDの1ストック目を早々に葬り、そのリードを活かし見事勝ち星を得る。しかしステージ上の立ち振る舞いや忍耐力明ではVoiDが一枚上手で、この後のゲームで彼のシークは効率よくダメージを重ねつつわずかな隙を見逃さずバーストを決めていく。VoiDの支配するペースにRainはついていくことができず、1-3で敗北を喫する。ここで日本勢は全員敗者側にまわり後のない戦いを強いられる。

Marssは6WXを破る番狂わせを見せたJames(ディディー、ルイージ)と当たるが、ここでもMarssの余裕のあるスタイリッシュなプレイ(BMともいう)が炸裂し3-1でベスト8進出をものにする。敗者側では6WXを3-0で破って勝ち進んだうめきとにえとのがぶつかる不運な展開に。ここではにえとのが格上たる風格でうめきにストレート勝利してベスト8の座を獲得し、両者は笑顔で握手を交わした。



そしてRainはJohn NumbersやPugwestを倒して勝ち上がってきたMew2Kingに挑む。クラウドミラーをしかけるRainはM2Kの自滅もあり(彼のツイートいわく、自分と相手のクラウドを見間違えたとのこと)1ゲーム目を勝ち取るものの、ミラーマッチでこのキャラの経験差が如実に表れ2ゲームを奪い返される。追い詰められたRainはディディーにキャラ変更をしたもののM2Kの勢いは止められず、1-3でステージを後にした。

結果トーナメントに残った日本勢はにえとの選手のみ、それも敗者側で後がない状況だがそんなな中でこそ真価を発揮するのが日本人プレイヤーであろう。今夜23時からの彼の勇姿をぜひとも最後まで見届けたい。スケジュール等はこちらから。

ベスト8進出プレイヤー
勝者側:Dabuz, SuperGirlKels, VoiD, Marss, James, Mew2King, Tweek, にえとの

結果一覧

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