2016年6月15日水曜日

データで見るスマブラ DX編 #1 『Smash 'N' Splash 2』 Swedish Delight vs Mew2King --Melee Statistical Breakdown #1

近年はSmashboards, Smash.gg, Melee It On MeなどのサイトでスマブラDXにおける選手のパフォーマンスをデータを用いて評価する試みが各所で行われ始めている。このブログもそうした取り組みの一端を担うべく,様々な試合データの集計や分析に力を入れていく。

今回は先週末行われた 『Smash 'N' Splash 』DX シングルスで一躍脚光を浴びたシーク使いSwedish Delightと五神の一角で同じくシークメインのMew2Kingが対峙したセットをデータとともに振り返る。

両者が戦った合計2セットのうちシークミラーとなったゲームのデータを以下にまとめた。


「平均失機%」は撃墜あるいは自滅によりストックを失った%をさすが,両者を比較して大きい方がより効率的にストックを奪えていることになる。この点今回の2セットでは両者ほぼ拮抗している。

獲得機数を見てみるとSwedishは結果的に負けたゲームであってもともに3ストックを奪えているのに対し,M2K側は負けた試合は平均2ストックしか奪えていない。このとから,リードを奪われても折れない精神力,あるいは勢いに乗り切る爆発力といった面でSwedishに軍配が上がったといえる。

一方でつかみの数に注目すると,ほぼすべてのゲームでつかみを多く決めている方がゲームを制している。この2セットは「投げ連あり」で行われた(※シークミラーでは慣習的に「投げ連なし」の合意がとられることがしばしばある)ためつかみの重要性が顕著に結果に表れ,ここでもSwedishがM2Kを上回った。




参考としてShroomed vs Mew2King戦のデータを以下に示す。


このセットは「投げ連なし」の合意のもと行われたが,興味深いことにそれでもつかみの重要性はしっかりと現れている。Mew2Kingのつかみの多くは崖際での後ろ投げ,相手の復帰後再び後ろ投げの繰り返しによるものであり,これが効率的な復帰阻止にもつながっている。

この試合ではMew2Kingが撃墜の効率性,つかみの成功数ともにShroomedを大きく上回り勝利を収めた(負けたゲームではやはり2ストックしか取れていないが...)。


もちろん復帰阻止による効率的な撃墜やつかみの成功数はあらゆる複雑に絡み合う要素のうちほんの一部にすぎない。またそもそも他の要素がしっかりできているからこそこれが可能になるという面があることからこうしたデータがどう実際のプレイ向上に活かせるかは未知数であるが,今後試行錯誤を重ねより洗練した分析を目指していく。

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