※長いです。
DX シングルス ベスト8
叶わぬ夢と果たされる夢。この場に座す者が背負うものは自身の誇りやスポンサーだけでなはく、それまで彼らが打ち破ってきた選手たちの想い。Plup, Hungrybox, Armada, Mew2King, S2J, Westballz, Mango, PewPewU。この8名が目指すのはもちろんその頂点以外にはありえない。三つの正方形、『EVO』のロゴをモチーフにした巨大なステージの中心に佇むのは小さな椅子、机の上にはブラウン管テレビとゲームキューブ。これがスマブラDXの王座を争う舞台となる。
その舞台に初戦に臨む2名の戦士が姿を現す。緩い立ち居振る舞いの裏には凛と気高きアスリート精神が、爽やかな笑顔の裏には凄烈に燃える魂の闘志が宿る。フロリダ出身、Panda Global所属のPlupは同じくフロリダ出身でダブルスパートナーでもあるHungrybox(Hbox)に立ち向かう。第1ゲーム夢の泉、空中戦で大きく分があるHboxのプリンに対し足場を効率的に利用しながらくらいつくPlupシーク。つかみすかしを誘うHboxの罠にもまるでかかる気配のないPlupにHboxは少し押される展開に。最後はうかつにジャンプを消耗したHboxにすかさずPlupが空前を決め見事第1ゲームを取得。戦場での第2ゲームもPlupが徐々にリードを奪い、虚を突く走り込み下強を空上につなげるとストックカウントはPlup有利で2-1。Hboxもすぐさまストックを取り返すが、重要な復帰阻止をミスしダメージを貯めてしまう。そして空前で崖外に出したHboxに怒涛の針(NB)の雨を浴びせて復帰を阻止、Plupが勝利を噛み締めながら小さくガッツポーズを見せた。
続いてステージに上がるのはタイトル防衛に臨むスウェーデン代表Armada、対するは言わずと知れた生粋のスマブラーMew2King(M2K)。『Smash Summit 2』で見せたストレート勝利を再現すべくマルスでArmadaピーチに挑む。相手が低重力キャラであるため美麗なコンボを決めることはできないが細かく的確にダメージを与え、Armadaの復帰にも積極的にプレッシャーをかけていくM2Kマルス。だがひとたびArmadaがステージの支配を奪うとカブ(下B)がM2Kの行く手を阻み、M2K見る見るうちに追い詰められストックを落としていく。120%を超えた状態でArmadaの下スマを2度生き残るなどその卓越したスキルを魅せつけるM2Kだが、スキルであればArmadaも負けていない。M2Kのシールドにカブをぶつけながら復帰、下スマガード漏れでM2Kを上方に飛ばして先ほどのカブに当てて空Nにつなげバーストを得るArmada。最終ストックはArmadaが下Bで引き当てたビームソードを利用しつつ復帰阻止を決め戦場の第1ゲームを制する。第2ゲームはヨッシーストーリー、引き続きArmadaがリードを奪うがM2Kも崖の傾斜を利用した下強復帰阻止で早期KOを得てくらいつく。さらに復帰しようとするArmadaがカブを投げるのに合わせカウンター(下B)を決めて撃墜、1ストックリードを保ちArmadaを最終ストックに追い込む。しかし横B復帰をミスして自滅すると動揺のためかその後の立ち回りもキレを失い、Armadaがそのまま2ゲームを先取して勝者側決勝へと駒を進めた。
じゃあ始めますか
同じ南カリフォルニアでスマブラ人生を過ごし、ローカル大会でも幾度となく同じブラウン管テレビの前に座してきた。「この男には勝てない」、負の思考が頭をよぎる。そんな中Johny "S2J" KimはいつものようにWestballzの隣に座り指を暖める。だが試合が始まればただそれに集中するのみ、両名は戦場で第1ゲームの幕を開ける。初の大舞台での緊張か序盤は両者やや固い動きになるがすぐにそれはほぐれ、Westballzファルコのお家芸エッジキャンセルも猛威をふるう。S2JフォルコンもWizzrobeをほうふつとさせる択狩りや的を得た行動予測でリードを許さない。そして最終ストック、Westballzの上B復帰がS2Jの膝(空前)とトレードされて両者崖外、再び上Bモーションに入るWestballzをS2Jが空下で奈落に叩きつけ1ゲーム目を取得。「勝利するならここしかない」、もうS2Jの思考に曇りはない。舞台は移って夢の泉、S2Jファルコンは1ゲーム目の勢いのままフルスロットルでWestballzファルコに襲いかかる。攻撃だけでなく防御も光り、Westballzにコンボの起点をまるで与えず隙を見つければ再び猛攻に転じるS2J。Westballzは流れを取り返す糸口を見いだせないままラストストックへ、そして暗転。S2Jの膝2発が鈍い音を立て、宿敵Westballzから念願の勝利をその手で奪い取ってみせた。
堂々とした足取りでステージを去るS2J
敗者側をひた走るMangoの次なる相手は「9位の呪い」をついに打ち破りこの場にたどり着いた「知性のマルス」PewPewU。手堅く立ちまわるPewPewUを相手にしてMangoフォックスも非常にシンプルな試合運びを見せる。ヨッシーストーリーでの1ゲーム目はMangoに軍配が上がり、PewPewUは第2ゲームに戦場を選択。このゲームもMangoが力強い立ち上がりを見せ着実にリードを広げている。しかしPewPewUマルスが上投げから空前空前空下メテオを決め、さらに次のストックも投げから早期撃墜につなげ一転してストック2-1とリードを奪う。Mangoも落ち着いてストックを奪い返すがPewPewUがMangoの受け身方向を読んで再びつかみを得るとMangoは窮地に。崖から通常ジャンプで隙をさらしたMangoにPewPewUが追い打ちをかけ、見事第2ゲームを勝利で終える。最終ゲームは夢の泉、ステージ下が広い特性を利用し復帰タイミングを遅延させるPewPewUの行動を見越してMangoがリフ(下B)メテオ、百戦錬磨の勘を魅せつける。そしてそのまま完全に勢いをつかんだMangoは攻撃にも復帰にも隙がない。再びPewPewUの復帰タイミングを完璧に読んでマルスの最後の命を底に沈め、『EVO』3勝目への希望をつないだ。
勝者側決勝、Armadaの隣りに座るのは「神」の誰ではなくこの男Plup。戦場で始まったこの試合序盤にリードを取るのはArmadaピーチ。だがPlupシークもArmadaのペースを徐々につかみ、シールドドロップによる奇襲を次々仕掛けて差を縮めていく。ところが残り2ストックで痛恨の崖絶ミスによりつかみかけたチャンスを落とす。その後も必死にくらいつくPlupであるがArmadaが逃げ切る形で1ゲーム目を制す。2ゲーム目も戦場に戻る両者だが、Armadaピーチの鉄壁の前にPlupは攻撃の起点を見つけられない。焦燥を見せるPlupの行動は単調化し、Armadaは半ば機械的な処理でPlupシークを次々に葬る。3-1ストックの状態で崖外に出されたPlupはこの勝負を諦めそのまま落下、Armadaがセットポイントを得る。追い詰められたPlupはポケモンスタジアム/フォックスというカードを切る。Axeにストレート勝利したこともある彼のフォックスは決して並のフォックスではないが、「並外れた」フォックスでなければ無敵艦隊を沈めることはかなわないであろう。Armadaがこのゲームも悠々と勝利し、いち早く決勝への切符を手に入れた。
見据えるのは次の試合のみ
『WTFox 2』でWizzrobeが果たしたHungrybox撃破にこの男も感化されたはずである。『EVO』初のベスト8ファルコンとしての威信を背負い再びステージに上るS2Jは満を持してHungryboxを出迎える。試合分析に熱心なS2Jは当然例の歴史的な試合も徹底的に分析していたことだろう、ステップを多用しじっと攻撃の起点を探る姿はWizzrobeに重なる。牽制として安全な間合いを取りながら空Nを放つたかと思えばHboxのシールドに低空で擦り着地した直後に下投げ膝、同じ技によるアプローチにも択をかけるS2J。だがHboxもすぐに対応、同じ手は2度と食わず行動を読んで自分の攻めを展開していく。思うように攻められないことへの焦りか緊張か、膝につながる好機を幾度も逃すS2JをHboxは容赦なくたたみかけていく。結局S2Jは最後まで自分の試合を組み立てることができず、戦場での2ゲームを連取し次に駒を進めたのはHboxであった。
ファルコンの誇りを胸に
『EVO World 2007』での邂逅以来この2人のライバル関係はスマブラDX界の一大名物であり続ける。夢の泉でGoがかかったかと思えばそこに広がるのは瞬きすら許されぬ壮絶な戦争。M2Kマルスに一度崖外に出されれば帰るのは至難の業、さらに下段足場が消えた状態でつかまれれば強烈な斬撃の嵐が待ち受ける。Mangoフォックスにつかみをすかそうものなら即座に場外へ運ばれ、復帰中にも空後による奇襲が降ってくる。一進一退を経てお互いラストストック、ステップによる探りあいからM2Kがつかみをすかし、MangoのSJに誘われ回避したところを狩られ大ダメージ。最後はMangoが弱を上スマにつなげて第1ゲームを取得。第2ゲームは終点に似た特性から空中コンボに有利なポケモンスタジアムをM2Kが選択、事実このステジアムはM2Kの単独ライブ会場となる。見る見るうちにMangoフォックスの残機を減らし、Mangoの突然のアピールにもひるまず斬撃を浴びせ勝利。しかし続くプププランドではMangoが猛烈な反撃を展開。つかみからのコンボが怖いなら、つかまれなければいいだけのこと。上Bと横Bの復帰がカバーされているなら、空中回避はどうだ。恐ろしく精細な間合い取りでM2Kにコンボ起点をつくらせず圧倒、復帰阻止も拒否し最後まで流れを維持したMangoが争いに終止符を打った。
次はどいつだ?
「決勝で会おう」という約束は果たせなかった。それはそれで仕方がない、だが先に進むのは俺だ--MangoとHungryboxは奇しくも昨年に続き敗者側で相まみえることになる。救世主ネオの名を掲げるMangoはプリンの支配を止めるべく戦場へと身を投じる。勢いに乗るMangoフォックスは1ストック目をノーダメージで奪い2ストック目も猛襲の手を緩めない。プリンという相手にあわやリフメテオで復帰阻止を決めるかといったところでHboxが壁受け身で九死に一生を得、試合は一旦減速。と思ったら再び急加速、ストックを取り合いMangoが優勢、そのままリードを保ったMangoが上投げ空上コンボで第1ゲームをものにする。
おそらくHboxピックのプププランドが拒否され両者は再び戦場へ戻り、Hboxが重要な読み合いを立て続けに制し序盤リードを奪う。だがMangoもガードされれば死という場面で大胆な上スマ、Hboxの予想の上を行く行動選択でくらいつく。しかしここでHboxが空中ではたく(横B)からこの試合初めてのねむるでMangoを早期撃墜して一気にリードを広げる。最後は根気強くMangoの復帰を阻み、1ゲームを取り返し勝負はポケモンスタジアムへ。序盤でリードを得るMangoだが、Hboxが弱起こしねむるでイーブンに持ち込む。さらにHboxがMangoを崖際でつかみ後ろ投げを予感させつつ上投げ、真上に飛ばされたMangoに再びねむるがささりストックは2-1。崖で待機するHboxの誘いに昨年のようには乗らないMango、しかしHboxが空下反転つかみで逆にMangoを外に出す。そしてステージ上に横B復帰すればそこに待ち受けるのはもちろんあの憎きふうせんポケモン。3度目のねむるがMangoフォックスを葬り、Hungryboxが悲願の優勝へ向け大きな一歩を踏み出した。
ねむるプリン、はねるHbox
敗者側決勝はHboxがPlupにリベンジマッチを挑む形となる。第1ゲーム戦場ではPlupシークの横強をHboxがしゃがんでかわし早々にねむるでバーストし、そのままHbox優勢で試合が進む。強力なねむる反確を持たないシークが相手であるため積極的にねむるを利用していくHbox。加えてPlupのらしくないベク変ミスも重なりHboxがリードを広げるかに思われたがここでPlupの上スマ暴れが的中、さらにカメラ外のHboxプリンを空上でとらえストックは1-1でイーブンに。Plupの致命的なつかみすかしにHboxが反応できなかったことも救いとなり、紙一重でPlupが初戦を勝利で飾る。BO5で拒否ができないため当然Hboxはプププランドを選択、Plupのつかみを誘いしゃがんでねむりあっさり1ストックを取る。Plupも決して焦ることなく地道にダメージを与え、重要な場面ではねむるの恐怖にひるまずつかみも決めて1ストック差のまま最終ストックへ。巻き返しをみせたいところだが、足場でHboxの空上に対する受け身の選択を誤り再度ねむるの餌食となる。ヨッシーストーリーでの3ゲーム目はPlupが自滅により最初のストックを落とし大いに動揺を見せる。忍耐を失いまるで一貫性のないプレイが続くPlupからHboxは容赦なくストックをもぎ取り、加えてしゃがみで挑発してPlupの心理にも追い打ちをかける。
3機残しで敗北したPlupは再びヨッシーストーリーを選ぶが、再びつかみすかしにねむる、下スマにしゃがみカウンターでねむるを当てられ大きく突き放される。このねむるで目が覚めたのか、執拗にしゃがみカウンターを狙うHboxに地上戦を挑むのをやめ空中戦に集中、ストックを2-2に持ち込む。Hboxのねむるすかしにも救われ逆にリードを奪うPlup、大きなダメージビハインドのままHboxは追い詰められる。「追い詰められる」?この男の辞書にそんな言葉はおそらくない、あったとしてもそれは我々のものとは異なる定義であろう。彼にとって「追い詰められる」ことは自分の力を証明する絶好の機会、そして今回もその一つ。足場から降りるPlupに上強を合わせてねむるにつなげる脅威的な判断力がHungryboxにこの試合の勝利、そして再び『EVO』決勝の舞台に立つ権利をもたらした。健闘を見せたPlupは昨年の4位から一つ順位を上げた3位でこの大会を終えた。
必ずまた戻ってくるよ
そして天王山。一年の時を経てこの場で再開を果たす二人。お互いがお互いを倒すために惜しみない研究・訓練を重ねてきた。20万人が見守る試合、その成果を見せるのにうってつけではないか。選ばれたのステージは戦場、Armadaフォックスの横B自由落下とHboxプリンの「ジグリーパフ!」という前座を挟み本戦が始まる。Hboxの復帰阻止が猛威を振るう中Armadaもステージの中心を確保しつつ安全な間合いを取りブラスター(NB)、ステップから好機を見つけてHboxの間合いに入りダメージを蓄積、きっちりバーストまで持っていく。上段足場から空前空N、下段足場に降りて上スマというコンボも光りはじめの1ストック差をなくすArmada。しかし最後はHboxがArmadaがリフで対応しようとする中でも復帰阻止を決めきり重要な第1ゲームをものにした。ポケモンスタジアムでの2戦目、ステージ中心を譲らないArmadaをHboxはステージ端に誘い出そうとするが簡単には乗ってくれない。だったらこっちから近寄ってつかみを誘ってみよう、Hboxの策略に今度ははまり、上投げからねむるを当てられるArmada。昨年の『EVO』ではHboxの崖つかまり遅延にArmadaが下強で対応したが、今度はHboxが逆に下強を誘い出して反確を取る場面も。もちろん復帰阻止にも釣り餌をしこむHbox、崖外に走りだすモーションを見せて瞬時に反転、Armadaの横B復帰にねむるを合わせる。Armadaもいくらか反撃を見せるが力及ばず、Hboxがトーナメントリセットに王手をかける。
後がないArmadaは終点を選択、ステージ中心にはこだわらず距離をとって着実にブラスターを撃ちHboxにアプローチを強いる。逆に誘い出される形となったHboxにArmadaは安全かつ効率的にダメージを与えみるみるリードを広げていく。HboxはArmadaの防御に付け入る手がかりを見いだせず3タテで敗北を喫する。その流れはHboxのホーム、プププランドでも変わらず、あわや4タテといったところからわずかに巻き返すも及ばず、今度はArmadaがタイトル防衛に王手。舞台は戻って戦場、膠着状態が続く中それを破ったのはArmadaフォックスの弱+上スマによるバースト、しかしその後Armadaが手痛い復帰ミスですぐさまストックを落とし試合はイーブン。Armadaはリフを多用しライン確保を徹底、固い守りの体制に入る。Hboxも弱すかしを空後につなげる変則的な連携を交えArmadaの壁を崩しにかかるがリードは奪えず1ストック差のままラストストックに。着実にダメージを与え続けるArmadaフォックスの前にHboxプリンは早くも撃墜%、上投げ空上をSDI(ヒットストップずらし)で生き残りつつなんとか復帰阻止でストック数を並ばせる。そして--。その動作はほんの1/60秒かもしれない。だがそれは、比類なき才覚、何千時間に渡る鍛錬、そしてあらゆる逆境を撥ね退ける鋼の意思が初めて可能にする刹那。Hungryboxの渾身のねむるが稀代の逆転を生み、世界の頂点を決める争いにここで一度リセットボタンが押されることになる。
万感の想いを込めて
第1ゲームは戦場、自分の戦略・技術力への確かな自信か、Armadaはこの期においても大きくプレイスタイルを変えることはなく堅実な立ち回りを維持する。しかし容赦無い空中での追撃の姿勢には勝利に飢える狩人の顔が垣間見える。序盤のHboxの勢いを断ち切り、Armadaが2セット目の初戦を制する。常人にはこれまでと何らかわりのない要塞の如きArmadaフォックスでも、勝利へのかすかな焦りがこの男には見透かされているのだろうか。Armadaのディフェンスを崩す足がかりを見出し始めたHboxが優勢を保ち勝負を決めゲームは1-1。しかし終点という強力なカウンターピックにより再びArmadaがHboxを粉砕し、セットポイントならびにトーナメントポイントを先取。
自分の故郷を信じてプププランドを選択するHboxであるが、第1セットと同じくArmadaがゲームを支配、ねむるすかしも痛手となりストック先行を許す。だがそんなミスに揺さぶられるようではもうこの場にいないであろう。Armadaの起き上がりに今度はきっちりねむるを合わせ、反確上スマとストックを交換し両者の残機は1、ダメージは0%。ダメージ差で先行するのはArmada、Hboxはまたも絶体絶命の窮地に立つ。そして「窮地」はすなわち「好機」、下段足場の真下という位置取りを維持するHboxの策にArmadaが掛かる。上投げでArmadaを足場に追いやり空上、そしてプリンの寝息とほぼ同時に「GAME!」のアナウンスが響く。Armadaが選ぶのはやはりポケモンスタジアム、だがここに来てArmadaのプレイスタイルに陰りが見られる。追撃に夢中になりあっさりとステージの支配権をHboxに明け渡してしまう。そして終幕はすぐそこに--。
何年間であろう、このタイトルに飢え続けるのは。そろそろお腹を満たしてもバチは当たらないだろう。燃え尽き奈落に落ちるはフォックス、最後にスタジアムに立つのは緑ハチマキを頭に結ぶプリン。フロリダ出身のプリン使い兼エンジニア、彼の執念と上を目指し続けるハングリーな心意気に訪れるのは福音。2,000人を超えるプレイヤーがしのぎを削った『EVO 2016』DXシングルス、Juan "Hungrybox" DeBiedmaがその頂きで魂の雄叫びを上げた。
見果てぬ夢ではなかったのだ
最終結果[昨年順位]
1位:Hungrybox(プリン)[2位]
2位:Armada(ピーチ、フォックス)[1位]
3位:Plup(シーク、フォックス)[4位]
4位:Mango(フォックス)[5位]
5-6位:S2J(ファルコン)[17位], Mew2King(マルス)[不参加]
7-8位:Westballz(ファルコ)[13位], PewPewU(マルス)[9位]
トーナメント表
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