2016年6月26日日曜日

『CEO 2016』 2日目 Wii U版/DX シングルス TOP 64

総合格闘ゲーム大会『CEO 2016』の熱気はトーナメントに残る選手が減っていくごとに増していく。2日目にはDXシングルス/ダブルスがすべて終了し、Wii U版(SSB4)はダブルスが終了、残すはシングルスベスト16のみとなった。ここでは1日目前半の様子を振り返る。


SSB4 シングルス TOP 64 -> 16

なんという大会だろうか--昨日の予選でも想定外の展開が相次いだが、ここに巣食う魔物はこれだけでは満足しなかったようだ。

まず敗者側第1ラウンドで敗れ姿を消したのがなんとカナダの巨人Allyである(相手は同じくマリオ使いZenyou)。勝者側ではにえとのが地元フロリダのルフレ使いDathに僅差で敗れ、ラスベガス地区1位のネスを操るFOWがロックマンプレイヤーScAttに0-2で敗北、加えてVinnie(シーク)がNick Riddle(ゼロスーツサムス)から勝ち星を奪われ敗退。この結果にえとのとうめきが敗者側第2ラウンドで当たることになり、にえとのがうめきを置いて先へと進んだ。さらに同ラウンドでRain選手もdyrとのセットを1-2で落としトーナメントを後にする。

そして勝負は明日のベスト16への切符をかけた勝者側第2ラウンドへ。ユーティリティプレイヤーFalseがシークを操りTweekクラウドを2-0で力強く下し、もう1人のユーティリティプレイヤーANTiがマリオでなんとVoiDシークを2-0で倒す展開に。またディディー使いZinotoが現在世界2位のNairoゼロサムを2-0で打ち負かした。にえとのを破ったDathは欧州を背負うシーク使いMr. Rにこれまた良い勝負をみせるが惜敗に終わる。その他Larry Lurr(フォックス), Dabuz(ロゼッタ), NAKAT(フォックス)そしてあばだんご(ミュウツー)が順当に明日へと駒を進めた。



敗者側第3ラウンドは概ね下馬評どおりに進むが、FOWがファルコンメインFatalityから1-2で負けを喫し、またMarssがfalln(ロゼッタ)に1-2で敗れてまさかの早期敗退となってしまう。そして迎えた敗者側第4ラウンド、予選から敗者側マラソンを強いられたZeRoはこの日は1ゲームも落とすことなく破竹の勢いで明日に希望をつなぐ(このラウンドではDathを下した)。にえとのディディーはTheReflexWonderワリオのおなら(下B)の恐怖にも打ち勝ち2-1で勝利し、VoiDもFatalityを2-0で下しトーナメントに残る。Nairo, ESAM, Tweekも順当にベスト16入りを果たす--はずであったのだが。

メキシコのトゥーンリンク使いHyugaが『GENESIS 3』での下克上を再現してNairoゼロサムを2-1で撃破、さらにベヨネッタ使いsajがESAMの操るピカチュウをウィッチタイム上スマで葬り去ると会場から歓声がまきおこった(3ヶ月前なら考えられなかったことだが)。またTweekはロゼッタ使いfallnに1-2で敗れて17位で大会を終えた。その他ScAttとWrath(ソニック)がベスト16へと歩みを進めた。

結果をまとめると以下のようになる。番狂わせについて「BO3であまり使用されないキャラに当たると対応できない」という理由で「狂わされた」方に同情するのもいいが、それよりも「あまり使用されないキャラ」の可能性を信じて追求する選手の心意気を讃えたい。さて日本勢は不運なつぶしあいもあったが、4人のうち勝者側敗者側で1人ずつベスト16入りを決めており明日のパフォーマンスにも期待したい。

ベスト16勝者側:False(シーク), ANTi(マリオ), NAKAT(フォックス), Mr. R(シーク), Zinoto(ディディー), Larry Lurr(フォックス), Dabuz(ロゼッタ), Abadango(ミュウツー)
ベスト16敗者側:ZeRo(ディディー), Wrath(ソニック), VoiD(シーク), falln(ロゼッタ), Nietono(ディディー), saj(ベヨネッタ), ScAtt(ロックマン), Hyuga(トゥーンリンク)

本日敗退した主要選手:Ally, Vinnie, FOW, Marss, Tweek, ESAM, Nairo, うめき、Rain

トーナメント表
https://smash.gg/tournament/ceo-2016/brackets/11789/45259/150418


DX シングルス TOP 64 -> 8

こちらはSSB4大会に比べればまだ「穏やか」なトーナメントではあるが、各対戦の熾烈さはまったく負けていない。

諸事情により(気になる人は「Mew2King catfish」で検索)棄権を表明して撤回に至ったMew2Kingであるが、コンディションは至って好調のようであった。ベテランアイクラ使いChudatを下し、続いて相対するのは『Get On My Level』で敗北した中米出身のファルコン使いn0ne。そんな彼に今回は2-0でリベンジを果たすと、続いてShroomedとのシークミラーも3-0のストレート勝利を飾り悠々とベスト8進出を決める。一方Hungryboxはベスト8がかかる試合でマルス使いPewPewUと当たり、フルセットの激闘を鋼のメンタリティで攻略してみせた。またSFATもThe MoonやWizzrobeを下し勝者側ベスト8へ。



約2ヶ月ぶりにメジャー大会に姿を見せたPlupも堅調に勝者側を勝ち進み、3-0でDruggedfoxのフォックスを破ってベスト8に入る。なおこのセットは彼のフォックスを観ることが出来る珍しい機会だった。珍しい機会といえば敗者側Nintendude vs Swedish Delightでは、高度な心理戦の末ピーチミラーが繰り広げられる不可解な状況に。その後Nintendudeはメインのアイクラに戻ったがSwedish(シークメイン)はピーチで続行し、結果勝利を収めた(ピーチ対アイクラはピーチ有利とされるためアイクラにピーチを当てるのは合理的ではある)。

ベスト64第1ラウンドで敗者側にまわったChudatであるが、ここから驚異の粘りを見せる。Alex19, Gahtzu, Druggedfoxなどの難敵の壁を次々クライム(あるいはハンマーで破壊)し、『CEO 2010』ぶりとなる本シリーズベスト8入りを決める。伝説のピカチュウ使いAxeもファルコを織り交ぜつつKjh, Laudandus, そしてPewPewUからセットを奪いメインステージへの切符をつかむ。そしてWizzyことWizzrobeもS2JやLuckyまでも沈めたアイクラ使いdizzkidboogieをストレートで粉砕しまたしてもメジャーの舞台で上位8名の栄誉を獲得した。その他ShroomedもSwedish Delightとの投げ連シークミラーを3-1でものにして順当に駒を進めている。

ベスト16の時点でシークx6、アイクラx3、フォックスx2、ファルコンx2、プリンx1、ピカチュウx1、マルスx1というなかなか珍しいキャラ構成となった本大会。目を見張るような番狂わせこそなかったものの興味深いマッチアップや手に汗握るフルセット勝負にあふれたベスト64であった。ベスト8もすでに終了しているが、その振り返りは後ほど。

ベスト8勝者側:Hungrybox(プリン), SFAT(フォックス), Plup(シーク), Mew2King(シーク)
ベスト8敗者側:Chudat(アイクラ), Shroomed(シーク), Axe(ピカチュウ/ファルコ), Wizzrobe(ファルコン)



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